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所属紹介駅伝(第3回)・・・「甲府刑務所」

所属紹介駅伝(第3回)

「甲府刑務所」

­ 当所は、明治2年に甲府市代官町(現・同市相生)に徒刑場として設置されたのち、同市内を移転・名称変更経て、昭和55年に現在の所在地(甲府市堀之内町)に新築移転し、44年が経過しました。

庁舎写真

庁舎写真

刑務所に福祉士?と思われる方も多いと思いますが、受刑を繰り返す者の多くは、幼少期に不遇な環境で成育し、障害があっても見過ごされ、愛着や成功体験に乏しく、対人関係の構築が困難な状況に陥り、非行の道に走ってしまい、犯罪を繰り返しています。

こうした状況に対応するため、矯正施設に福祉士が順次配置されるようになり、平成26年には常勤の福祉専門官と言う新たな職種が設けられ、全国の矯正施設に配置されるようになってきました。

現在、甲府刑務所には、本職と非常勤社会福祉士の2名が福祉的支援(特別調整)に従事し、釈放後の住居のない高齢又は障害を持った受刑者等を対象に福祉的支援の説明を行い、本人の同意を得て、刑務所、保護観察所及び地域生活定着支援センターと連携し、帰住地調整を行っています。

刑務所は、塀の中に閉ざされている環境なので、どのような処遇や改善更生が行われているのか知らない人も多いと思います。福祉士が関わる改善更生プログラムとして、受刑者が福祉制度を学ぶ「社会復帰支援プログラム」や精神科医療の対話実践の技法である「オープンダイアローグ」など新たな取り組みが実践されるなど、令和7年6月に施行される懲役刑・禁錮刑の廃止と拘禁刑の創設に向け刑務官、医師、看護師及び法務技官等がチームとして処遇することで、受刑者の改善更生に取り組んでいます。

オープンダイアローグ~緊張していますが徐々にほぐれてきます~

 

今後、山梨県内の医療、福祉及び介護関係者に協力や支援依頼をする機会が増えていくと思います。受刑者の釈放後の帰住地確保や安定した生活環境を維持するためには、地域の皆様の協力が必須となりますので、引き続きご協力をお願い致します。

~福祉的支援に協力してくれる分類職員の仲間たちとともに~         (後列中央本職と前列左福祉士)

 

甲府刑務所 分類 福祉専門官 雨宮東一

 

次回、所属紹介駅伝(第4回)は8月投稿予定です!お楽しみに~